ドア~もっともたくさん使われている建具~・日常のお手入れ方法
ドア
最近では洋風の住宅やマンションが多くなり、ドアは玄関、個室、トイレやバスルームなどにたくさん使われています。
ドアは構造によって、ムクドアとフラッシュドアに分けられます。
ドアは構造によって、ムクドアとフラッシュドアに分けられます。
一本のクギも使わないムク戸
ムク(無垢)の木材、つまり丸太を製材した木材をそのまま使用したドアで、原則としてクギは一本も使わずに組み立てたものです(ここにプロの技が生かされています)。
構造的にはたいへん丈夫で耐火性に優れていることから、玄関など外部に面した開口部に使われます。ただ、国内外において木材資源が不足し、木材を大切に使おうという機運が高まっていて、ドアに適した良質の材料を揃えることが困難になってきています。
価格も高価になり、高級品として認識される傾向にあります。
構造的にはたいへん丈夫で耐火性に優れていることから、玄関など外部に面した開口部に使われます。ただ、国内外において木材資源が不足し、木材を大切に使おうという機運が高まっていて、ドアに適した良質の材料を揃えることが困難になってきています。
価格も高価になり、高級品として認識される傾向にあります。
質感の高いフラッシュドア
木材などで骨組みをつくりその両面に、合板(ベニヤ)を貼り付けてつくります。
フラッシュドアというと”安モノ”というイメージの時代もありましたが、合板の質の向上、デザイン、加工方法の進歩などによって質感の高いものになっています。
また、木材資源の有効利用になることから普及が進み、現在は日本の住宅の室内ドアのほとんどはフラッシュドアになっています。
フラッシュドアというと”安モノ”というイメージの時代もありましたが、合板の質の向上、デザイン、加工方法の進歩などによって質感の高いものになっています。
また、木材資源の有効利用になることから普及が進み、現在は日本の住宅の室内ドアのほとんどはフラッシュドアになっています。
多彩なデザイン・機能
ドアのデザインはパネル(鏡板ともいいます)タイプと、ガラスタイプが基本です。
この基本に、タテ・ヨコの桟の数、パネルとガラスの組み合わせ、曲線を用いるなど無限のバリエーションがあります。洗面所やクローゼットなどにある程度の通風が必要な場合には、ガラリ(ルーバー)を組み合わせます。また、住宅環境や自然風土に適応した遮音・防火性能を強化したドアも開発されています。
この基本に、タテ・ヨコの桟の数、パネルとガラスの組み合わせ、曲線を用いるなど無限のバリエーションがあります。洗面所やクローゼットなどにある程度の通風が必要な場合には、ガラリ(ルーバー)を組み合わせます。また、住宅環境や自然風土に適応した遮音・防火性能を強化したドアも開発されています。
日常のお手入れ方法
●玄関ドア
いつも雨、風にあたり、ほこりなどで汚れていることの多い建具です。
濡れ雑巾で汚れをふき取り、からぶきして下さい。ドア・建具用のワックスをかけると、汚れがつきにくく、長持ちします。
濡れ雑巾で汚れをふき取り、からぶきして下さい。ドア・建具用のワックスをかけると、汚れがつきにくく、長持ちします。
●室内ドア
ほこり、タバコのヤニ、キッチンの油など、室内の汚れの原因はたくさんあります。汚れの程度によって濡れ雑巾や、住宅用洗剤などを使い分けてください。
●蝶番(丁番または丁双)
ドア本体とドア枠をつなぎ、開閉をうけもつ重要な部分です。6ヶ月に一度程度、定期的に潤滑剤をさして下さい。潤滑剤はプロも使っているスプレー式シリコン系潤滑剤が適しています。
潤滑剤の代用品として、サラダオイルなどの食用油は使わないで下さい。ゴミやホコリを吸収して動きが鈍くなるおそれがあります。
潤滑剤の代用品として、サラダオイルなどの食用油は使わないで下さい。ゴミやホコリを吸収して動きが鈍くなるおそれがあります。
●スライド蝶番
収納扉、食器棚、書棚などの小さなドアに使われているスライド蝶番のビスは、開閉によってゆるむことがあれば、ドライバーで締め付けて下さい。ゆるんだまま使用していると、ドアの落下などの原因になります。
●ドアノブ・バーハンドル
ノブやハンドルは毎日、使う部品です。お手入れを忘れずに清潔にして下さい。
ラッチ(ドア枠にカチャッと入る出っ張った部分)には、定期的に潤滑剤をさして下さい。
ラッチ(ドア枠にカチャッと入る出っ張った部分)には、定期的に潤滑剤をさして下さい。
●ドアクローザー
開いたドアをゆっくりと安全な速度で自動的に閉める装置で、ドアチェックともいいます。
動きが早すぎたり、遅すぎる場合は「取扱説明書」に従って調整して下さい。
「時計方向」に回すと閉まる速さが遅くなることは共通していますが、メーカーによって調整方法に大きな違いがあり、やみくもにいじると事故の原因になります。建具屋さんに相談してください。
動きが早すぎたり、遅すぎる場合は「取扱説明書」に従って調整して下さい。
「時計方向」に回すと閉まる速さが遅くなることは共通していますが、メーカーによって調整方法に大きな違いがあり、やみくもにいじると事故の原因になります。建具屋さんに相談してください。